醤油 味噌 地元の人と共につくってきた味 マルキョーの味
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マルキョー醤油 共に歩む・・・物語

 地域の方々に支えられ、これまで頑張ってきたマルキョー醤油ですが、実は一度営業をストップさせようとしたことがあります。これは数年前の出来事・・・。

 共に歩もう・・・の丸共味噌醤油醸造場が設立され数年間、「醤油はマルキョーやないといかん!」「わしゃ、毎日マルキョーの醤油を食べゆうき血液がマルキョー醤油や!」てな、頑固な地域住民の方々のおかげで、商いは順調でありました。

 しかし月日は過ぎ、マルキョーの味を支えていたおやっさんたちは時の人となっていきました。頑なに・・・という言葉がピッタリのおやっさんたちに守られていたマルキョー醤油の味、そんな味を受け継ぐにはかなりの覚悟が必要です。

 数値をあわせるだけではマルキョー醤油の味は出せない、その時々の気温や湿度にあわせた配分によりあの美味しいお醤油が出来ている。おやっさんなくしてどうすれば・・・。マルキョー醤油は設立以来最大のピンチを向かえていました。

 残された家族は必死になって考えました。いくら暖簾を継ぐといっても、ざっとした(良くない)味のお醤油を出すわけにはいかない。看板だけ継いで味が落ちたと言われたら、これまでのマルキョー醤油が歩んできた道にも傷をつけることになってしまう!

 

 そしてついに、閉店を決意!あの味が出せない以上、続けられない。これが、地域と共に成り立ってきた丸共醤油味噌醸造場の選んだ答えでした。

 悲しいのは確かですが、仕方ありません。これまでお世話になってきた多くの方々に、閉店とこれまでの感謝の気持ちをつづったお手紙を出します。あぁ、これでおしまいか・・・。

 ところが、閉店の案内を出した多くの方から「困る!」と、店の存続を強く希望する声が寄せられたのです。一般のお客様はもちろん、特に多かったのは飲食店関係の方でした。「あのお醤油やき、この味がだせちゅうがよ。」「ほかでは、この醤油の味はない。」「うちの味が出せんなる。」など、その反応はマルキョー醤油に関わるものを驚かせました。

 驚くと共に、地域の方々の熱い思いをこれまで以上に強く感じたマルキョー醤油関係者は、いったん覚悟した閉店を取りやめ、存続を決意するのです。

 ここからが、丸共味噌醤油醸造場の正念場でした、これまでの味を明確に記載しているデータはほとんど残っていません。数値を同じにしても、同じ味にならないのです。みなの声に支えられ存続を決意したものの、このままではお客様が離れてしまう。醤油屋は、これまでにないピンチに陥りました。
そんな時、醤油屋3代目かなこが結婚。旦那は醤油屋を愛する好青年でした。しかも、天性の味覚の持ち主!マルキョー醤油の味を覚えた若旦那はせっせと醤油つくりに励みます。そして新しい考えも浮かぶのです。

 まったく同じ味にしようともがくのではなく、さらに美味しい味を追求したらいいんじゃないか?これは全く新しい発想でした。伝統を守ろうと必死になっていた日々、それゆえ醤油の美味しさを追求することからやや離れていたのです。この考えが生まれ、マルキョー醤油はこれまでの伝統の味と、さらに上をいく美味しさの追求にいそしみました。

 こうして、現在のマルキョー醤油が成り立っています。今売られているのは、現時点で最高といえる商品、この味を地域の方に愛していただきながら、今後ますます研究を重ね丸共味噌醤油醸造場は発展していくのです。